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No.303 小さな神前で最大の神様を拝む NIHONBASHI HOT LINE

金光様は、財のお供えを強要することなく、財はお礼のお下がりのみで取次に専念しておられました。お勤めの場所は、木造平屋のご自宅でした。しかも、それで東西南北の遠隔地に至るまで、とても多くの人々の上に神様のおかげを顕わされ、道を伝えられました。


現代では祭典や勢祈念に重きが置かれるが故に、しばしば拝殿の広さが問題となります。しかし、これからの教会は敢えて大きな建物を造らず、取次の場さえ確保すれば良いという考え方に立ち戻る必要があると思います。祭典などで人が集まる必要があるときは、場を借りたり、臨時の場を工夫して応用することも積極的に考えるのです。


金光様は、「天地金乃神様のご神体は天地である」と感得され、小さなご神前で壮大無限の神様を拝んでおられました。私たちも、小さな御神前、臨時の御神前でも、常に無上に大きく、生きた天地の神様をお迎えできる信心が肝要なのだと思います。


建物は生きた人間の「身体」と同じです。一度生まれたら使っている間は常に食物を取り入れ、新しい材料で古い細胞を置き換え、老朽化防止をし続けなければなりません。

建物も同様で、建てさえすれば永遠に使えるのではなく、営繕修復作業は常に施していく必要があります。そのためには、食物と同じように、材料費がかかるものです。


金光教に限らず、建物が立派であると、見映えや利便性は良いかもしれませんが、その保守営繕の費用が必ず問題になってきます。場合によっては費用捻出のために、多くの時間も割かねばならなくなり、必ずしも取次に専念しておれなくもなります。

かたや、国枝三五郎氏や石原銀蔵氏などは、農業をしながら、自宅でのお取次で相当に人助けの実績を上げておられました。


そういう意味でも、そもそも財のことを眼中に置かずに取次に専念しようとする金光教においては、なおさらのこと、営繕の費用が安くてすむ場で取次を進めるのが最も理想的なのではないでしょうか。


天地金乃神様のおかげを大きく永続的に広めていくための場は、教祖金光大神様が終生お勤めになった今の立教聖場のような建物であることはとても重要なことだったのだと思うのです。 畑 淳

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金光教日本橋教会

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開門時間:6時00分~19時00分

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