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今月のコラム(2018年7月)

更新日:2018年8月19日

「真(しん)にありがたいと思う心は、おかげのはじめである」というみ教えがある。 だが信心していても、「真にありがたい」と実感できるまでには、少々年月がかかる。 気に入らぬことが起きたり、続いたり、身内に不幸が起きたり、病気や事故にあったり…。そこで、一心に神様に願い、助かる道を付けて頂けばよい。 大ピンチから救われれば、「真にありがたい」と思える。にもかかわらず、それから月日が流れ、難儀が形を変えてやってくると、「ありがたい」と思う心は徐々に薄れがちだ。 忘れてならないのは、「そもそも」の私たちは諸行無常の世界に、しかも無力無一物でいる身ということなのだ。無一物の我々に、天地が無尽蔵の恩恵を与え続けてくださっているからこそ成り立っているだけなのだ。苦しい最中も、恩恵に包まれているのだ。 だからこそ不足を思わずに、「ありがたい」という心を強く持ち続けていくと、不思議と心も温かくなる。難儀のまっただ中にいながら、穏やかな心持ちにもなれるものだ。 そうやって、「ありがたい」という思いを土台にして神様にすがっていると、願い以上のおかげが頂ける。そこをまた「ありがたい」と思えれば、今度はおかげが付いて回る。 それは実践すれば必ず実感できる。(編集子)


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