現代は医学が発達し、昔に比べたら病気の治りも早くなったし、以前は手術を必要とするような病気でも、投薬や対処療法で済むことが多くなった。
医療従事者や病を研究する人達のおかげではあるものの、病気をしない健康体でいられることは当たり前のことではない。
母親の体内で命を宿した瞬間から細胞分裂を始め、約10か月間で生まれるまでに成長を遂げるが、これは自分の意思で育とうと思って出来るものではない。
出生してからは親や周りの人達に育ててもらうが、毎日の食事なくしては身体は育たない。その食事の元となる食物は誰が育てたのだろう?
太陽の光、大地、風、水等々、まさに天地の恩恵でしか作ることは出来ない。その恩恵を食物として体内にいただき、人は成長していく。
天地の恩恵を日々体内にいただきながらも、生きていれば肉体に変調を来たし、病気になることもある。
その時「なぜ病気になったのだろう?」とそのことばかりに気を取られやすいが、大切なことは、それまでの日々を恩恵の中で生かされていることに気付き、感謝することだ。
それから一日も早い快復を願うことが、天地の道理に適った生き方ではないだろうか?
病気に罹ったことだけに心を奪われず、日々神様から頂いている恩恵に心を向けていくと、神様のお働きがより多く授けられてくるものだ。(編集子)
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