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執筆者の写真金光教日本橋教会

今月のコラム(2023年10月)

200万年前頃の人類は、木の上や洞窟で暮らしながら季節の移ろいと共に移動を続けていた。

世界最古の住居はフランスの遺跡で見つかった40万年前の小屋だそうで、農業が始まり一か所に定住するようになったのが1万年前頃のことだ。


人間も動物も活動する時間がある反面、寝ている時間も長くある。睡眠を通して、その日に受けた身体的ダメージを修復している。それを免疫力と言うが、その力こそまさしく神様の働きそのものだ。


睡眠中は、誰しもそうだが意識がない。

だからこそ、安全が確約されなかった太古の時代においては、どんな不測の事態が起きるか分からない。寝床を点々としていたのは、食べ物を求めてだけのことではなく、猛獣から逃れるためということもあったのだろう。


そういう意味では現代の住居はセキュリティも万全だし、寝ていても何かあればシステムが作動して、危険を知らせてくれる。何と便利な世の中だろう。

だが、それらだって絶対安全とは言えない。

システムは電気が遮断されれば作動しないし、誤作動することもある。万一危険を察知出来たとしても、的確な対策を講じられるかは未知数だ。


起きている、意識のある時は神様に心が向き易いが、眠ってからは意識がないのだから「神様!」と唱えることも出来ない。

そう考えると、どんなに戸締りをしたところで、神様にお守りいただかないことには、家の中とて決して安全とは言えない。眠っている間にも不測の事態が生じないよう、安心して休むことが出来るように神様に願うことはとても大切なことだ。


今日も1日無事に過ごせたことを神様に御礼申し上げたうえで、睡眠中の安全と、健康修復のおかげを頂けるよう、翌日も元気に目覚められるよう…等々、寝る前にも良く神様に願ってから寝床に入らせてもらおう。(編集子)

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