今月のコラム(2025年6月)
- 金光教日本橋教会
- 5月31日
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金光教の主神は「天地金乃神(てんちかねのかみ)」であり、そのご神体は「天地」である。
「天地」がご神体ということは、私達人類も、地球上に生きとし生ける万物は、すべて神様の中で生かされていることが分かる。
人類が叡智と努力を結集し文明を築けたと思っていても、天地自然の大いなる働きに叶うことはない。ともすれば、私達が「自然災害」と呼ぶような出来事で一瞬にして全てが失われることもあるが、その悠久なる営みが続いているからに他ならないとも言える。
人類はこれまで何度も大きな試練に見舞われているが、その後も再び天地は変わらぬ恵みを生み出し続けている。そのことに気付くと、自分は己の意思だけで生きているのではなく、神様の働きのなかで生かされていることに気付けるのではないだろうか。
「天地金乃神」 は宮や社に鎮まり納まっているのではなく、家の外に出ればどこまでも広がる大空、大地、吹く風、射す陽、降る雨や雪、暑さ、寒さ、地平線の先にまで続く大海原…等々の営みが、眼前にうねりとなってどこまでも続いている。その息吹きこそが、神様なのだと肌で感じる。その働きがなければ、人間も万物も生きてはいけない。
春夏秋冬、人類にとって厳しい自然環境に直面する場面もあるが、天地が生きているからこそ、私達も生きていける。そのことを実感しつつ、その働きを粗末にしない、無駄にしない生き方を目指したい、そして神様に喜んでいただける御用にお使いいただきたいと日々願っている(編集子)。
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