今月のコラム(2025年7月)
- 金光教日本橋教会
- 6月30日
- 読了時間: 2分
「世界中、天が下の者は、みな天地金乃神の子である。天地金乃神のおかげは世界にいっぱい満ちている。そのおかげがなければ空気がないのと同じで、人間は一時も生きてはいられない」
空気が無ければ、瞬時にして人間も他の動物も命を失う。
人間は酸素を体内に取り込み、二酸化炭素を排出している。人間や動物が出すそれらが世界中に蔓延したら、あっという間に酸素は無くなってしまうが、二酸化炭素を吸収してくれるのが植物、海藻、一部の微生物などで、それらが光合成を行うことでまた酸素を放出してくれる。
この働き、循環は人間の手で作り出すことは出来ない、まさに神業だ。
私達は自分勝手に生きているように錯覚しがちだが、神業の働きの中で生かされているのだ。しかも、それは世界中に満ちているという、壮大過ぎる恵みだ。
それを生まれてからずっと享受し続けていると、知らぬ間に感謝の気持ちを忘れ、当たり前になりがちだ。そうなると、日々生かされていることのありがたみも感じにくくなるし、足りないことにばかり目を奪われ、不平不満が募り、口にしてしまうようになる。
これまで、どれほど多くの天地の生きた働きを受け続けているのか?
それがあるから今この時を生きられていることに目を向けると、ありがたい感謝の気持ちしか湧いてこないのではないだろうか?
神様から日々いただく余りある恵みに報いるためにも、自身が喜びの心で目の前の課題に取り組み、少しでも神様の喜ぶ働きになっていけるよう努めたいと思うし、天地の働きを粗末にしないよう、感謝の気持ちを忘れない自分でいたい。(編集子)





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