先月、周防大島町で三日間行方不明であったよしきちゃんの救出劇がありました。有線放送で姿の見えぬわが子に「早く出てきてー！」と呼びかける母親の悲痛な声が忘れられません。捜索隊が池の底やドブの中を捜索している中で、親はわが子の生存をあきらめずに叫び続けていたのです。
「よく、神に捨てられた捨てられたと言うが、神はめったに捨てはしない。みな、人間の方から神を捨てるのである」という金光様の言葉に迫られます。
かつて「宗教界」の達人といわれた高橋正雄という先生は、「わしは金光教よりいい宗教があったらどこへでも行く。しかし、今のところこのお道の『氏子あっての神、神あっての氏子、あいよかけよで立ち行く』という道よりほかにはない」と言われたそうです。子が助からねば親が助からない。神様の真髄が見えてきます。 畑淳
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